蓄電池とは
電気は基本的には貯めておくことができません。
今生活している電気は作られてからすぐに使われています。
蓄電池は今まで貯めることが出来なかった電気を貯めたり使ったりできます。
充電・放電を繰り返し行うことができ、二次電池・バッテリーともいわれています。
全負荷タイプと特定負荷タイプとは
蓄電池を購入前に知っておくといい機能の全負荷タイプと特定負荷タイプについて紹介していきます。
全負荷タイプとは
簡単に言うと停電時に使える電気の場所のことです。
電気の契約や生活環境にもよりますが、60Aや10kVA相当までのすべての部屋で電気の使用が出来るというタイプになります。
ほとんどのご家庭が多くても60Aまでという契約ですので、家中の家電製品がいつも通り使用が出来るイメージです。
全負荷のメリットは200V対応商品が多い為、停電時にもエアコン・IH・エコキュートを使用できます。
そのため、停電時は、いつもと変わらない生活ができます。
全負荷タイプが向いている家庭
オール電化を利用している家庭や2世帯家族、ペットや小さいお子さんがいる家庭に特に向いています。
特定負荷タイプとは
事前に指定した特定エリアの電気を使用する事ができます。
蓄電池によりますが、15~20Aまでの回路を選択頂けます。
停電時に蓄電池から電気を賄う回路を事前に分電盤から選択しておくことが出来ます。
そして、停電時は選択した回路のみに蓄電池から電気を賄うタイプのことです。
特定負荷のメリットは事前に指定するため停電時に使いすぎる心配が要りません。
コンパクトな商品が多く種類も豊富に選びやすくなっています。
また、価格の方も同容量で比較すると20万円前後と少し安くなっています。
特定負荷タイプが向いている家庭
停電時は最低限の電気が使用出来れば良いい家庭やコストを抑えたい家庭に向いています。
人数の少ない1世帯家族やペットや小さいお子さんがいない場合にも向いています。
蓄電池のメリット
停電や災害時
自然災害や停電は避けることはできませんが、備えることはできます。
災害時の停電に備えることができ、家中が真っ暗になることもなくスマホやテレビも普段通り使えます。
いざという時に使える蓄電池があれば、安心できます。
病院や工場、公共施設などで非常用電源として広く利用されていますが、最近では家庭でも手軽に備えられるようになってきています。
普段はお得な夜間電力を使って電力を貯めて、電気料金が高くなる日中は蓄電池の電力を使うことで、
安く抑えることが出来ます。
さらに停電の時には、貯めておいた蓄電池の電力を使うことができます。
共働きの家庭や大家族の方にはおすすめできます。
オール電化で便利に
オール電化の家庭では、一般的な家庭より電力を多く使います。
蓄電池や太陽発電があれば安い時に電力を買って貯めておけるので使う時には安く抑えることが来ます。
また、太陽発電の電力も使えるのでさらにお得に利用できるようになります。
上記では便利に使う方法を紹介しましたが、オール電化場合、災害時などでは多くの電力を使うので、
蓄電池があっても消費が大きくなるので注意が必要です。
電力を売電できる
太陽発電で、貯めた電力を使わない時には売電することが出来ます。
以前ほど高く売ることはできませんが、現在でも売電することはできます。
しかし、電力の使い方としては、貯めた電力を自分で使った方お得にできるので状況に応じて考える必要があります。
蓄電池のデメリット
初期費用が高く設置スペースが必要になる
蓄電池の利用が増えにくい一番の理由は初期費用が高くなることです。
メーカーによりますが、一般的に6から8kWh程度の蓄電池の場合、100万円ぐらいの初期費用が必要になります。
メリットで紹介した電力を安く抑えることも実際は難しく使い方やライフスタイルによっては高くなる場合もあるので注意してみてください。
また、蓄電池には屋内に設置するタイプと屋外に設置するタイプがあります。
設置スペースが必要で場合によっては場所を作ったり雨よけを作る場合もあるので、さらに費用が掛かります。
蓄電池は徐々に劣化する
蓄電池は充放電を繰り返していくと使える容量が減っていき利用しづらくなります。
長寿命などのたくさん繰り返しても容量が減りづらいものがいいですが、当然価格が高くなります。